クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作の「父親たちの星条旗」に続く、日本側の視点に立った映画「硫黄島からの手紙」を、昨日、六本木ヒルズにある映画館で見ました。

物語は、硫黄島総指揮官の栗林忠道を中心に、硫黄島で戦った日本兵の”家族を思う気持ち”、”硫黄島を死守しようと懸命に戦う姿”、そして、”死に様”が描かれていました。この映画の原案になっている本が、「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」です。

散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道
梯 久美子
新潮社
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おすすめ度の平均: 4.5

5 「スマート」で家庭的な陸軍軍人の魅力
5 知らないことばかりでした。
4 読みやすくかつ充実


「父親たちの星条旗」のときと同じく、館内には幅広い年齢層の方が見に来ていました。
そして、上映が終わったら泣いている人が多かったのですが、特に男性が泣いているようでした。私はというと、「父親たちの星条旗」の時もそうなのですが、自分に投影して考えられるような内容ではないため泣けませんでした。ただ、戦争の無意味さをひしひしと感じたのと、極限状態での日本兵の諦めというか自決してしまうシーンは、かなりきつかったです。

私の祖父(故人)の兄弟にも戦没者がいます。硫黄島で亡くなったわけではありませんが、こういう状況だったんじゃないかなと思うと本当につらい気持ちです。

過去の戦争の上に今の平和がある…慰霊の気持ちを持たないといけないなぁ~と思いました。

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