自己責任なんて言うなよ。

News | 2004年4月21日 1:50:17 | あべっち


人質事件についてはあんまり書きたくないんだけど。」でも書いたけど、無事に助かったけど命に関わることなので、イラク日本人人質事件についてはあんまり書きたくないんだけど、これだけは許せなかったので書きます。

日本人はいつから自国民を誇りに思えなくなったのか。

政治家や政府関係者は、イラクで人質になった日本人に対して、自己責任の徹底をとか今回の事件の責任をとか言ってる。彼らは何のためにイラクに行ったのかわかっているのだろうか。

19日付の仏紙ルモンドは、イラクでの邦人人質事件で「自己責任」を問う声が日本国内で広がっていることを紹介した。「人道的価値観に駆り立てられた若者たちが、死刑制度や厳しい難民認定など(国際社会で)決して良くない日本のイメージを高めたことを誇るべきなのに、政治家や保守系メディアは逆にこきおろしている」と皮肉った。

彼らは、犯罪を犯すためにイラクに行ったわけではないし、戦争をするためにイラクに行ったわけではないし、彼らは人道的援助のためにイラクに行ったわけで恥じることではまったくないはず。それなのに、帰国した3人の顔には、解放された喜びも自分の行動を誇りに思うような清々しさもなかった。そうさせたのは誰だよ。

自分の命を賭してでも自分がやらなければ、助けなければならないという衝動に駆り立てられたことが無い人には、未だ戦時下にあるイラクに行った3人の気持ちなんか理解できないと思う。私自身も100%理解することなんかできないと思う。

でもね、考えてみて欲しい。彼らが解放された直後にイラクに残りたいと言った気持ちを。彼らは無責任にそんなことを言っていたわけではないはず。なぜなら人質になり、殺されるかもしれない状況を体験し、イラクが危険であり、いつ殺されるかわからない場所であることを体験していたわけだから。

そういえば、イラクに行った自衛隊は治安が悪いからって宿営地から出られないでいるらしいけど、自衛隊と人質になった3人(あとから人質になった2人を合わせると5人)とどっちが勇敢で、どっちがイラクの人々のために人道援助を行っているのだろうか?もちろん人質になった人にはジャーナリストもいるから、目的は人道援助だけではない。

彼らの行動が”自己責任”などという、いかにも国家が国民を守りませんよと言っているような言葉によって否定されることだけは納得できないんだよね。

なんかおかしくねぇ~?