日本国中が注目していた小泉総理の訪朝が終了し、拉致被害者家族5人が帰国しました。私は、朝からテレビの特番を時々見ていました。

小泉純一郎首相は22日、平壌市内の大同江迎賓館で北朝鮮の金正日総書記と会談し、日本人拉致事件の被害者家族8人のうち5人の帰国で合意した。蓮池薫さん(46)夫妻の1男1女、地村保志さん(48)夫妻の1女2男で、5人は同日夜、政府専用予備機で帰国した。


以下は、私の個人的な意見と疑問です。

まず、曾我さんのご主人であるジェンキンス氏が、日本に行くことを承諾できないのを私は納得しています。現状では、脱走兵という扱いであり訴追および身柄を拘束される可能性がある状況であり、アメリカ側から恩赦等の確約をもらっていないのに日本に来ることは難しいのではないでしょうか。小泉総理が説得してもこの部分はクリアできなかったのだろうと思います。第三国で会うことはOKということですから、近い将来必ず親子4人で会ってほしいです。政府には、できるだけ早く4人で幸せに暮らせる方法を確立して欲しいと思います。

安否が不明な10名の再調査については約束を取り付けてきたようだけれども、これは今後きちんとした対応を北朝鮮に求めていく必要があると思います。今日、何らかの情報が北朝鮮からもたらされたとしても信用できる内容だったか、と言われると私個人としてはあまり信じられる内容では無いと思います。前回の訪朝の時と同じように、急ごしらえで適当に偽造した死亡診断書を持ってくるような気がしてならないのです。日本政府は、北朝鮮に共同調査機関を設けるくらいの意気込みで今後も10名を奪還するなり、正確な情報を得るための努力をしていただきたいと思います。できることなら法的な圧力、経済的な圧力を使わずに解決してほしいと思っています。必要な時こそ使うのがリーサル・ウェポン。

とりあえず、拉致被害者家族5人が帰国しましたが、彼らは北朝鮮で反米反日教育を受けていたわけで、両親が日本人であることも知らされていなかったようですし、両親が拉致されて北朝鮮に行ったことも知らないでしょうから、精神的ショックやカルチャーショックを受けるのではないかと思います。いや、すでに羽田空港上空から見た東京の夜景は、北朝鮮の電力事情からは考えられないでしょう。東京の夜景は、日本の繁栄をも象徴する物ですから北朝鮮で教えられた日本とのギャップは大きいと思います。そんな彼らをどうフォローしていくのでしょうか?1年7ヶ月前に帰国した拉致被害者の皆さんは、拉致される以前に日本で暮らしていたので20年以上ぶりに帰国しても順応するのは比較的早かったのではないかと推測します。でも、今回は日本に初めて来たわけですから順応するにはかなり困難な道のりが待っているような気がします。家族や親戚、近所の人々のフォローも大事ですが、行政や政府のフォローも大きな役割を果たさなければうまく行かないような気がします。法律の枠や縦割り社会の枠を越え、彼らに「北朝鮮に帰りたい。」と言わせることの無いように善処していただきたいと思います。

最後に、北朝鮮には個人の自由はあるのだろうか。自分の意思、自分の意見、自分の自由はあるのだろうか。自分の生き方を自分で決めることはできるのだろうか。それらを国家がコントロールすることを国際社会は許しても良いのだろうか。一国家のことをとやかく言うつもりはないし、北朝鮮という国を尊重しないわけではないが、根本的な部分が何とかならない限り、国交正常化は難しいんじゃないかな。だって、国交正常化って人の行き来もある程度自由になるってことでしょ?今のままだと、”行ったら拉致されました”ってなことも有り得るような気がするし…。小泉総理に期待するわけじゃないけど、政治家の皆さんは国会で携帯いじったりしてないで、日本には国家間の問題で苦しんでいる人がいる状況を解決するために努力して欲しいね。国民も有権者も見てるよ。

#今回もまとまり無い。最近、冷静に書くよりも衝動が勝ってる。ヤバい傾向。ちょっと反省。

そういえば、何で会談が1時間半で終了したんだろ?当初、午後もやるから3時間くらいって話じゃなかった?(2004/5/23 02:15追記)

1 Comment to “小泉総理訪朝と拉致被害者家族の帰国。”

  1. NGO日記 | 2004年5月23日 15:45:35

    拉致問題に関して一言

     大山鳴動して鼠一匹も動かず、とはこのことだろうか。  拉致問題†…