昨日、かれこれ数ヶ月前に担当した案件のレビューを資料にまとめていて、ふと「良かった。良かった。」で終わってはいけないと思い、そうならないようにするにはどうすれば良いかを調べていて、「シックスシグマ」という言葉に出会いました。
GE(ゼネラル・エレクトリック)社が取り組んだことで有名となったシックスシグマも、実はSee-Plan-Doの考えを提言している。シックスシグマではSee-Plan-Doとはいわず、MAIC(Measurement:測定、Analysis:分析、Improvement:改善、Control:改善結果定着のためのコントロール)としている。
シックスシグマというと高度な統計手法に基づく品質管理手法だと考える人が多いが、シックスシグマの本質はSee-Plan-Doにこそある。何が問題なのかが知らずに行動は起こせない、そして問題は調べずには分からないと教えるのがシックスシグマのエッセンスである。検査から始める医療と同じ考えである。
よく「Plan-Do-See」という言葉を耳にしますが、Seeの結果を次に繋げるために、「何が問題なのかが知らずに行動は起こせない、そして問題は調べずには分からない」という考え方がシックスシグマの大事な要素なのです。
なので、私は、企画を担当した人たちだけでなく、その案件に関わったすべて人たちで、「何が問題だったのか」を洗い出し、「それをどう改善すべきなのか」を議論し、共通の認識のもとで次に同じ問題が発生しないようにプロセスをコントロールするべきだと考えました。
そのため、私なりに、「何が問題だったのか」を洗い出し、「それをどう改善すべきなのか」という意見を資料にまとめるために昨日一日掛かってしまいました。結構、辛辣な文章になってしまったし、「良かった。良かった。」で終わろうとしていた人たちには、あまり良いものとして捉えてもらえないものになってしまいましたが、少なくとも自分自身の中では、問題点の把握、改善点の検討ができたので満足しています。
でも、それって、結局主観的な見方での問題提起とか問題把握でしかなくて、その案件に関わったすべて人たちそれぞれの客観的な目で見た問題提起、主観的な目で見た上での共通認識での問題把握もあると思っています。私の仕事の進め方とかについても問題点や意見を積極的にいただきたいと思っているし、日々の仕事の中でMAIC(Measurement:測定、Analysis:分析、Improvement:改善、Control:改善結果定着のためのコントロール)がうまく回っていくと、よりクオリティーレベルが高くなっていくのではないかと思っています。
だから、いつも問題意識を持ってることって大事なんだけど、結局「事勿れ主義」な日本人の性質上、それは難しいのでしょう。先日参加した「1stブロガーPARTY!@『ブログ成功バイブル』」での、ゲストのスピーチを聞かないオーディエンスの異常事態について、私以外の参加者が誰も書いておらず(おそらく)、「楽しかった。」、「たくさん名刺交換できた。」に終始していること自体がそれを物語っているのではないでしょうか?
それと、「問題提起、問題把握=グチではない」ということを付け加えておきます。問題提起されることや問題を洗い出され、把握されることは、担当した人たちにとっては、結構イヤなことで、過去にやったことの問題点を指摘されることは気持ち的にイヤなことでもあると思います。ともすると、目を背けたくもなるし、グチとしてしか捉えられなくなってしまいます。「問題提起、問題把握=グチ」として捉えてしまうと、その先の改善に繋がらなくなってしまう可能性は少なからずあるのではないでしょうか。
ちょっと理論的になってしまったけど、次に繋げるためのプロセスとは簡単なものではないと認識させられた言葉でした。
シックスシグマの考え方はいろいろな分野に応用できるので、かなり良いですよね。
そういえばシックスシグマの考え方って元になったのは何の分野でしたっけ?
軍事目的?工場?
>のむのむさん
コメントありがとうございます。
もともとは、1980年代初頭のモトローラ社で生産プロセスを改善するために開発された手法ですよ。
インターネット業界は、まだまだ生産プロセスの改善がされないまま進んでいるような気がしますよ。
そういうところが改善されていくようにがんばりたいですね。