スポーツが政治に利用されるなんてことは、あってはならないと思うけど、まさかの出来事がおこってしまった。

29日、最終日に行われた男子マラソンで、トップを走っていたバンデルレイ・デリマ(ブラジル)が沿道から飛び出した男性に抱きつかれ、歩道に押し出されてストップするという、前代未聞のハプニングが起こった。

しかし、デリマ選手は、すごく大人のコメントをしていることがせめてもの救いだと思う。


この抱きついた男は、以前にも自動車レースに今回と同じ格好で、背中に今回と同じ言葉を書き記し乱入。すでに神父の資格も剥奪されているらしい。背中には「イスラエル~~」の文字が…政治的な意味合いに思える。

デリマ選手は銅メダルになってしまったけれど、あの状況でも最後まであきらめずに走ったことは、大変価値のあることなんじゃないかな。マラソンに限らず、日々の生活だったり、仕事だったり、ゴールを目指して走っている最中には、数多くの困難も、ハプニングも起きるし、それを乗り越えなければなかなか結果を得ることはできない。それを、デリマ選手は身をもって教えてくれたのかも知れないなぁ~と思いました。

IOCは、デリマ選手にフェアプレーをたたえるピエール・ド・クーベルタン・メダルを授与すると発表したそうです。粋だなぁ~。

それにしても、今回のオリンピックも結局ドーピングでメダルをはく奪された選手が多く出てしまった。しかも、ほとんどが東欧諸国の選手。今朝のテレビ番組で、ベン・ジョンソンが「薬物を使うのは、ビジネスのためだ」と語っていた。それを聞いて、私はちょっと悲しくなってしまった。「スポーツマンシップ」や「フェアプレー」という言葉の意味を、メダルをはく奪された選手たちに問いたい。ハンマー投げで繰り上げ金メダルになった室伏選手が、記者会見で述べた古代詩人ピンダロスの詩「真実の母 オリンピアよ あなたの子供達が 競技で勝利を勝ち得た時 永遠の栄誉(黄金)をあたえよ それを証明できるのは 真実の母オリンピア」は、フェアプレーを常に心がけ、オリンピックのために努力してきた室伏選手の思いを代弁しているような気がしてならなかった。

そして、閉会式。開会式もビデオに撮り、閉会式もビデオに撮ったので、また4年後にでも見ようと思う。本当にスポーツっていいなぁ~と思うし、オリンピックって真剣勝負の場であり、4年に1回しかないから尊くて、オリンピックに参加するために4年間努力し続ける。なんてすばらしいんだろうと思わせてくれた17日間でした。Thank you for My heroes and heroines!

#今日もまんが喫茶でネット中。しかし、ここはゲラゲラよりちょっと高いのでもうちょっとしたら一旦帰ります。その前にビリヤードやりたいかも。

1 Comment to “[オリンピック]マラソンでトップのランナーを妨害…そして。”

  1. たなぼた | 2004年8月30日 13:26:57

    英GP乱入男、五輪マラソンも妨害

    アテネ五輪最終日の男子マラソンは、終盤日本人選手が遅れてしまったこともあり、ベッ